派遣切りの対策と解決方法
派遣切りは、製造業を中心とし、今後も続くと見られており、職を失う人はまだまだ増えそうです。
突然解雇を通告され、寮も出ていくようにと言い渡された場合、その解雇通告が不当だったとしても、どうしたらいいかわからず泣き寝入りすしかなかったというケースが非常に多かったため、派遣労働者らで作る「全国ユニオン」が派遣切り対策マニュアルの制作を進めています。
派遣切り対策マニュアルには、「契約中途解除、契約更新拒絶と退寮通告」や「解雇通知あるいは短縮契約に同意のサインをしていたら…」など、派遣切りにあったときに、企業側と交渉する術が細かく書かれており、不当な契約打ち切りの受け入れを阻止することを勧めています。
成り行きにまかせるのではなく、このような派遣切り対策マニュアルをよく読み、契約の打ち切りが不当かどうかの判断や、企業側との交渉方法などを知っておくことが今後も行われると見られる派遣切りの対策となり解決方法ともなるでしょう。
派遣切りにあった人の今
派遣切りによって契約を解除・解雇され寮などの住居を失った元派遣社員らの支援を目的とする、「年越し派遣村」が2008年の年末に開設されました。
年越し派遣村とは、複数のNPO及び労働組合によって組織された実行委員会が、2008年12月31日から2009年1月5日まで東京都千代田区の日比谷公園に開設した、一種の避難所です。
1月5日朝に閉じるまでに入村した人たちは約500人にものぼり、予想人数を大きく上回ったため用意したテントが足りず、2日からは支援の求めを受けた厚生労働省が講堂を開放するなどの想定外の出来事も起こりました。
また、派遣村閉村後も、宿泊場所を確保してほしいと実行委員会は厚生労働省に求め、12日までの予定で、閉校になった小学校など都内の公共施設4か所が用意されました。
2009年2月になっても景気の回復の兆しが見えていません。
国などから生活保護を受けないと住むところ、食べるものさえままならず、新しい職がまだ見つからないといった人が大勢いるのが現状です。