契約社員とは
派遣社員やパートタイマーなど非正規社員の雇用が増加している現在。
正社員とは別の労働条件の元で働く契約社員と呼ばれる雇用も増えているようです。
契約社員とは、「給与額や雇用期間など個別の労働契約を結んで働く常勤社員」のことを言います。
正社員の場合は、雇用期間をあらかじめ決めることはないのですが、契約社員の場合は雇用期間をあらかじめ決めていることが正社員との大きな違いとなります。
また、正社員は雇用されているひとつの会社でした働けませんが、契約社員の場合は、同時に複数の会社と契約し、複数の会社に雇用されても良いということになっています。
同じ非正規社員としての雇用である派遣社員との違いは、「指揮系統の違い」となります。
派遣社員の場合、例えば、派遣会社A社からB社に派遣されて働いた場合、指示を受けて良いのはB社の社員となります。
これに対し契約社員の場合、A社と契約して、B社で働いた場合、A社の社員から指示を受けて良く、B社の社員から指示を受けてはいけません。
アルバイトとは
アルバイトもパートタイマーと同じく、正社員に比べ労働時間が短い労働者のことを指します。
しかし、労働法上ではアルバイトに関する定義がまったく定められていません。
つまり、アルバイトはあくまで通称にすぎず、実際にはアルバイトとして働く者の労働時間や雇用契約によって、正社員や契約社員またはパートタイマーという扱いのいずれかになるのです。
大抵アルバイトは、コンビニやファーストフード店、ホールスタッフなどでよく見受けられ、時給は○○○円で毎週何曜日と何曜日の何時から何時までという雇用状態や契約内容になるので、パートタイマーと同様と考えて問題ありません。
よって、アルバイトも法律的には労働者であるため労働法が適用されることになります。
つまり、アルバイトでも、年次有給休暇を始めとする労働者としての権利の行使、会社が正社員に提供する福利厚生などの対象にはなるのです。
しかし、実態としてアルバイトはそれらの対象となっていない事が多いのが現状です。
また、「フリーター」と呼ばれる人も増えていますが、フリーターも労働法には何も定義されていません。
しかし、労働白書には下記のように定義されています。
年齢は15歳から34歳までに限定し、1・2に該当する者をフリーターとして定義する。
1.現在就業している者については勤め先における呼称が「アルバイト」または「パート」である雇用者で、男性については継続就業年数が1~5年未満の者、女性については未婚で仕事を主にしている者とする。
2.現在無業の者については、家事も通学もしれおらず「アルバイト・パート」の仕事を希望している者とする。
フリーターの定義に年齢制限を定めている点と、ニートの定義と重複するところが見られるのが特徴と言えます。